病棟看護師を務める上で心がけてほしいことに、環境整備があります。環境整備は看護の基本です。環境整備ができていなければ、患者は安心して治療を受けることができません。環境整備とは、患者が安心・安全に過ごせるための環境を整えることを指します。かのナイチンゲールも、環境整備することで患者の自然治癒力を最大まで高めることができると唱えています。

環境整備において核となるのは病室です。患者が入院中、快適に過ごせるように整備することが求められます。まず温度と湿度に関しては、病室の快適な温度は夏場は22〜26℃、湿度は45〜65%といわれています。冬場は温度が18〜22℃、湿度は40〜60%が推奨されているので覚えておきましょう。

続いて、室内の照度(明るさ)も大切です。病室は、100〜200ルクス程度が適切であるといわれています。100ルクスは少し暗めで、家の玄関や老化くらいの明るさ、200ルクスは家のリビングの照明を一番明るくしたくらいと覚えておきましょう。現場では、常識的な範囲の明るさがあれば大丈夫です。また、音は40〜50?以下が適切で、イメージとしては図書館の中くらいが適切でしょう。

また、温度や湿度などが適切でも、プライバシーがある程度確保できないと落ち着いて休むことができません。患者のベッド同士が近すぎないようにし、ベッドとベッドの距離は1.2〜1.5mが望ましいとされています。病室が狭い場合でも、最低1mは感覚を開けるようにしましょう。病棟看護師として環境整備について改めて学びたい方は、こちらのサイト(http://nurse-basics.com)も併せてご覧ください。